YouTube、偉大。
わが家では、子どもたちに英語を浴びさせるためにYouTube Kids(保護者の監督下で子どもに視聴させることを前提としたバージョン。子ども向けとしてマークされたコンテンツしか出てこないほか、保護者があらかじめ許可したコンテンツしか見られないようにする設定もある。当然、不適切な広告とも無縁だ)を使っている。「おうち英語」というやつだ。以前であれば「いちいち海外からDVDを取り寄せて、それをリージョンフリーのプレイヤーで再生する」なんて手間が必要だったが、今やYouTubeで世界中のコンテンツが見放題である。まったくすごい時代になったものだ。
というわけで、YouTube Kidsで視聴しているチャネルの中から、最近のお気に入りを紹介しようと思う。
Miss Phonics
「産休中に作った」という個人YouTuberとしてはパワーのありすぎるチャネル。その名のとおり、Phonicsを学べる。上の子が初めて見る語を読むのに苦戦していたり、うろ覚えの単語を書くときに音からつづりが出てこなかったりするので、その対策に。
内容的には、最初につづりと音、そのつづり・音を含むことばの紹介パート、そのつづりを書いてみるパート、それを含む単語をまず細かく区切って、それから通して、で3単語くらい読むパート、の3部構成で軽め。黒板(クロマキー合成)の前で座ったまま淡々と進む。各パートでは発声したり指で書くことを促される。
Between the LionsのWord Morphと、Tiger Wordsと、The Word Doctor with Dr. Ruth Wordheimerをたし合わせて小芝居部分を抜いた感じで、発声させるなどは「いかにもレッスン」なんだけど、学習目的なのでこれでよい。
初めて目にする語を読むのに苦戦するというので、もともとは上述のThe Word Doctor with Dr. Ruth Wordheimerが真っ先に思い浮かんだのだが、Between the Lionsはコンテンツの幅は広くて賑やかだけども一本が長いし、受動的に観るだけになってしまうし、体系的でもないしで目的のある学習には向かず、「今伸ばしたいところだけ切り出したやつないかなー」と思っていたらちょうどぴったりのがあった、という感じ。
他にはOUPのRead Write Inc. Phonicsなんかも検討していたが、そもそもこれらは教材でしかないので、親が貼り付いて先生役を務めなければならないし、そのためにはある程度の準備やレベルが求められる。Miss Phonicsはまさに「先生」なので、そこも助かるポイントだ。
(余談だが、この段落を書くためにRead Write Inc.のページを出そうと検索したら、Miss PhonicsによるRead Write Inc.準拠版もあることを知った。テキストだけ買って併用したら良いのでは?)
Maddie's Do You Know?
こっちはBBCの番組。今どきはBBC iPlayerを契約できない地域に居住していてもYouTubeで見られるのだ。偉大である。
上の子は8歳女児、下の子は3歳男児、との年齢差・性差があってもなお「いっしょに楽しめている」というのが素晴らしいポイントだ。
身の回りのさまざまなものを題材にし、1エピソードの前半ではなにかの「仕組み」(How does it work?)を、後半では別のなにかの「どうやってできるか」(How is it made?)を扱う。
喋っている内容は普通のレベルだが、「Special Cameras」で撮影された映像やわかりやすい説明のアニメーション、テンポよい進行のおかげで、英語がよくわからないと思われる下の子でもかなりしっかり食いつている。生活科やSTEAM教育への入り口としての番組、といったところだろうか。
ちなみにこの「Special Cameras」というのはこの番組の主役で、ハイスピードカメラやアクションカメラ、タイムラプス、マイクロスコープ、サーモグラフィーなどが登場する。1エピソードあたり複数台が使われるので、のべ出演数ならプレゼンターのMaddieより上だ。
出演回数ランキング第3位には「Special Permissions」が続く。普段入ってはいけないエリア、工場内や稼働している機械のすぐそば、線路内などで仕組みを説明したり見せたりするために「特別な許可」を得ている。子どもたちがうかつにマネをしないようにという注意喚起だけでなく、普段は入れないところが見られるというワクワク感の盛り上げにもなっている。
これに近しいジャンルの動画コンテンツ、とくに工場見学モノはいろいろあるわけだが、題材の多彩さやテンポ、わかりやすさなど、単に工程を淡々と見せて説明するものとは一線を画する。大人でも十分楽しく見られるのではないだろうか。
あ、ちなみにどちらもイギリス英語なので、アメリカ英語閥の方はご容赦されたい。