最近のWindows ServerはNICチーミング(LBFO)とvSwitchの併用ができないらしい

2012R2→2025インプレースアップグレードの罠ネタその2。
投稿日時:
更新日時:

2012R2→2025インプレースアップグレードの罠ネタその2。アップグレードしたらvSwitchからネットワークアダプタが消えた話。

何が起きたか?

2012R2から2025にアップグレードしたのち、 Hyper-VのvSwitchから、NICが消滅した。 訂正: たまたま当時Discordにボヤいてた内容を発見した。どうやらそもそもチームが解散されていたらしい。当時の叫びは以下の通り。

うん、上がってこない。アップグレードでNICのドライバが消えたか?なんも刺さってないから設置場所までいかんと何も分からんな……

対向のスイッチのモニタ見てみるか

あー、スイッチからは見えてそうだが。じゃあ設定消えてDHCP拾っちゃったのかな。

うんリンクアップしてるね。IP何?

DHCPサーバに来てないじゃんねぇ

やっぱり物理的に見にいかないとダメっぽい……

セットアップは完了してるがネットワークに疎通してないっぽいな……

あー、NICのドライバが入れ替わったかなんかでNICチームが消えたのか

あーーーー

なるほどお前、あーーーー!

ホストでNICチーム作ったやつを仮想スイッチの外側にバインドするのできなくなったのか!それで勝手にバラされて壊れたのか!あーーー!なるほどな!!!

原因

対象サーバは、LACPを用いて帯域幅を確保するためにNICチーミング(LBFO)を構成し、それをvSwitchにバインドしてあった。 2022で、NICチーミングとvSwitchの併用ができなくなり、チーミングしたい場合はvSwitch内に組み込みのチーミング機能(SET)を使わなければいけなくなったらしい。

ただし、従来のLBFOとは異なり、SETを用いる場合はLACPが利用できず、スイッチ非依存モードでのチーミング・分散方式はVM単位、ということになるそうだ。

仕方ないのでその構成で組む予定(以前の記事で言及したように、当該サーバはワイプしたので、その後まだ再構築作業がほったらかしになっている)である。